職場の雰囲気を良くしようと業務時間外にランチ会、飲み会等の交流会を企画しようと考えることもあるかと思います。
しかしこのようなイベントはまず業務中の雰囲気が良くないと業務時間外のイベントは参加しにくいモノです。
何故ならなんだかんだ言って皆、楽しいところに行きがちなので、楽しさを感じなければ苦痛な時間になるだけだからです。
業務中、聞きやすい雰囲気、ちょっとした会話等があれば「この職場の方達は楽しそうだから行ってみようかな」というような気持ちになりますが、全体的な雰囲気が楽しいと思えないとなると何だか行きづらくなります。
もちろん「お料理が美味しそう」とか「お酒を飲むことが好き」というような理由があれば雰囲気関係なしに参加される方もいらっしゃると思いますが、そうなると主催者側としては「何か違う」と思うでしょう。
そもそも業務上、あまり話す機会がない方、接点の薄い方に声を掛けるって結構勇気がいりませんか?
特に入社して日の浅い方や知り合いがいないと輪に入りづらいという方は「誰に声を掛けて良いのかわからない」、「○○さんが行くなら私も行く」となります。
もちろん業務時間外となれば強制参加ということはできませんので全員集まるか?なんてわかりません。
なので結局は業務上、接点のある方や親しいメンバーでしか固まらず、輪に入れない方が出てしまい、失敗に終わるということも珍しくありません。
そうなってしまうと本来の目的もクリアできずに終わってしまいます。
雰囲気が良いと感じる職場の特徴といえば・・・
・教育体制が良い
・不明点を聞いてもきちんと答えていただける
・雇用形態関係なしに意見が言い合える
まず「教育体制が良い」と「不明点をきちんと答えていただける」は明確にお仕事する上で非常に大事なことです。
マニュアルの整備も大事ですが、業務の中で誰も知っている方がいないとなると作業者は困ってしまいますのでそのようなことがないようにすることも大事です。
複数名で作業される業務であれば教育係的な方がいるとスムーズだと思います。
また、不明点が聞きやすいとその後のコミュニケーションも取りやすいかと思います。
仕事を教えることが苦手な方の処方箋
そして「雇用形態関係なしに意見が言い合える」ですが、正社員の方達だけで決めるのではなく、非正規社員達の意見を聞くことも大事です。
大抵は正社員の指示の元、非正規社員達が作業を行っているはずなので指示を出す側よりも作業している側の意見の方が明確に問題点が出やすいのです。
人数が多ければ同じ仕事を担当しているメンバー同士で「どこかやりにくい点がないか?」等を話し合う場を設けるというのも良いと思います。
しかし折角提案していただいた意見を否定してしまうと提案した本人だけでなく、周りのメンバー達も「心の奥にしまっておきます」となってしまい、本心を言いにくくなります。
というのを以前いた職場で嫌というほど感じました・・・
これでは周りが本当に思っている意見を聞きだせなく、いつまで経っても前には進めません。
また、一見、耳を疑うような非現実的な意見が出てもあっさりと否定せず、聞いてあげることも大事です。
以前、職場のメルマガで米国の某会社の家電製品会議で「ネズミ捕りつきトースター」という言葉から「パン屑の出ないトースター」が生み出されたという話を読んだことがあります。
詳しい話は「ネズミ捕りつきトースター」という言葉で検索してみていただくと出て来ます。
業務時間外で交流をはかる前にまずは業務時間内で出来ること・・・社内雰囲気の見直しの方が必要なのではないか?と私は思います。