自分と得意なスキルや方向性が同じ、あるいはそれ以上となるとちょっとやりにくい気持ちになります。
今まで得意なスキルも方向性も私と被ることはあまりなく、被っていてもそれだけスキルのいる業務が多かったのでそのようなときは特に気になりませんでした。
しかし一度だけ過去に仕事が薄いにもかかわらず、スキルは私以上?、効率化も好きな方が入社された際は「解雇されるかもしれない」と毎日のように戦々恐々していたことがありました。
その新しい方は誰とでも良く話す明るい方で私ともよく話したので人間関係的には良かったのですが、お互いデータ加工や集計作業が好きという点では微妙でした。
元から集計作業の業務は1つしかなく、しかも週1で私が作業している業務の代役として入社されたのですが、滅多に風邪すら引かない私は突発で休むようなこともほとんどなかったので代役になるチャンスすらないのでは?って感じでした。
ましてや私はその業務しか定型業務がなく、この業務やらなければ何もやらないことになってしまうので代役に入られるということすら嫌だったのです。
そもそも派遣社員のサポートが派遣社員って正直、意味わからない。そこは社員じゃない?って・・・
ただ世の中うまく出来ているって言うかなんて言うか・・・本当にその職場で必要な方でない限り、短期間でいなくなってしまうようになるんですよね・・・
その方は入社当初から色んな要因が重なり、出社率が悪く、数ヶ月で退職されることになったのです。
他の社員の入力サポート業務もあったようなのですが、その業務も一切教えられないまま、毎日のように暇そうに過ごしていたのでそこは同情というか、辛さを解きほぐそうと私の方から声を掛けたぐらいでした。
私の業務も上司からは「この業務はピアーラさんのやり方に合わせてもらうから」的な話をされており、ましてや私の方が年下だったので本人としては内心、面白くなかったかもしれません。
一人暮らしであればテレビは1台あれば十分って言うか、それと同じでたくさん業務がある訳でもないのに同じようなタイプが2人もいたら宝の持ち腐れになります。
折角、自分なりの強みがあるのですからもう少し自分の得意分野を思う存分、活かせる職場でご活躍された方が本人も楽しいはずです。
誰かと比較するなんて心が狭いとか無意味とか思うかもしれませんが、実際、目の前にいればやっぱり比較しちゃいますよ・・・
スキルだけでなく得意な方向性までも被っており、さらに仕事も薄ければ尚更な話です。
しかし得意な方向性も被っていると思っても相手には持っていない他の得意な面もあるはずです。
私自身、なかなかそこに気付かず長年過ごしていましたが、「この部分なら被っていない」、「自分にはこれもある」という強みがあればそこもアウトプットして行くことで比較しにくくなるのかな?って思います。
「仕事が早くてミスが少ない」、「単調作業が得意」、「雑用が得意」、「マニュアル作成が得意」、「臨機応変に対応できる」、「些細なことに気付く」・・・どんな些細なことでも構いません。
自分では見付けづらいかもしれないので周りに普段評価される良い面を信じて欲しいです。
私も今まで出会った職場の方達からの言葉で「自分にはこういう面もあるんだ」と気付くこともありました。
もしどうしてもその強みが見つからないのであれば自分の得意なスキルや方向性が被らないような環境に行けば良いのです。
別にそれは逃げでも何でもありません。
自分は得意であっても苦手な方もいらっしゃる訳であり、その苦手な方達にとっては喜ばれます。
また、スキルが同じ位であっても得意な方向性が異なる方だとお互いの得意苦手も補え、上手く行きやすいです。
今の職場でも私以上にスキルのある方がいらっしゃいますが、私がマニュアル作成や効率の良い作業手順を提供すると喜ばれますし、私自身も相手から勉強になることがあったりでとても良い関係で仕事が出来ています。
職場側も同じスキルが必要な業務がたくさんあるなら得意な方向性が被っている方がいてもさほど影響ありませんが、そうでないのであれば上手く使いこなせずに終わることもあるので職場側もデメリットなのです。
顔合わせ等でのやり取りで職場側が「同じようなタイプがいる」と判断してしまえばそれが理由で不採用になるということもあるかもしれません。
そもそもスキルだけでなく得意な方向性まで被ってしまうと対立しやすく、上手く行かないこともあるのであまり好ましいことではないと私は思います。
渋々続けていても結果的に強制終了的なことが起きる、あるいは相手側がいなくなってしまうこともあります。
ちなみにこれ、スキルや方向性だけでなく、性格でも同じことが言えるかもしれません。
たとえば真面目で何事もしっかりしているタイプ同士だとちょっとギスギスしてしまいそうですが、片方が細かいことをそれほど気にしないタイプの方が上手く行きやすいです。
もちろんこれは個人の許容範囲にもよりますが、程良い具合にお互いの良い部分が補えるぐらいが理想ですね。