タイトルの言葉、私はアリだと思っています。
ただそうは言ってもこのようなことを訴える方は普段は挨拶しているようです。
この方たちが何を一番訴えているか?というと「挨拶そのものが不要」ではなく「挨拶は強要するべきことではない」ということです。
この記事も「挨拶そのものが不要」というニュアンスで書いている訳ではありません。
やはり挨拶無視されると寂しいですし、挨拶は出来た方が良いに越したことはありませんが、強要するべきことではないと思うのです。
挨拶をそれほど意識していない方、挨拶が苦手な方、体調不良で声が出ない、何らかの理由で気分が落ち込んでいる、何かに集中している、誰かと大事な話をしている等、色んな方や状況があります。
もっと言ってしまえば自閉症や場面緘黙等で言葉を発したくても発せない方もいらっしゃるので挨拶の強要はその方たちにとってプレッシャーと感じてしまうこともあるようです。
また、どこまで挨拶するか?の基準も人それぞれです。
同じ部署内だけなのか?自分と関わりある仲間だけなのか?関わりがなくてもすれ違った方全員に?等・・・
他にも気持ちのこもっていない形式的な挨拶は不要か?メールで「お疲れさまです」は不要か?等・・・
私の場合、「お疲れさまです」は関わりがなく、すれ違い程度では自分からはしませんが、teamsでつないだ際の第一声では言っています。
この辺は現在の職場に限らず、過去に経験した職場環境の影響も大きいと思いますし、考え方もそれぞれなのでどちらが良い悪いはありません。
ただいずれにしろ強要するのは違うと思っています。
特に大声での挨拶の強要は以ての外です。
人と接するうえで礼儀は大切でしょうが、過度な礼儀を求める行為は礼儀とは言えません。
そのようなエゴが先行してしまえば気持ちの良いやり取りはできません。
確かに挨拶を無視されると寂しい気分にはなります。
しかし相手には相手の都合・・・その日の気分や状況もあるのでそこを無視してまで強要する方こそ、礼儀知らずであり、そっちの方が人として寂しいのでは?と私は思います。
ちなみに私は礼儀という言葉はオーバーに聞こえるので好きではありませんし、使いたくない言葉なのですが、今回はあえてわかりやすくするために使っています。
挨拶に限らず言えることですが、何事も強要されると雰囲気が悪くなりやりづらいです。
実際私も挨拶を強要する会社とそうでない会社にいたことがありますが、前者で雰囲気の良い職場は一つもありませんでした。
どこも比較的古い考えの上司が多く、休職されている方がいたり、パワハラもありました。
逆に挨拶を強要しない会社は細かいことに煩くない傾向にあります。
すべての職場が良かった訳ではありませんが、強要しないという点ではまだ良いと思っています。
最近では「挨拶をしない」というルールを設けている職場もあるようです。
その理由が「相手の時間を奪うから」等だそうでまさに同じ考えを持っている私としてはこのような職場が増えて欲しいと思っています。
過去に役職が上の上司が部下に挨拶しないのはパワハラだけどその逆は問題ないという職場(かなり名の知れた大手の会社)もありましたが、これは正直驚きましたね・・・
実際、気に入らない上司には口を利かない(仕事のことはほとんどメール)、お土産のお菓子すら堂々と外しているということがありましたが、それも問題ないとのこと・・・
今は逆パワハラも問題になっているのでそのようなことはなくなっているかもしれませんが、パワハラと思う基準も会社によって異なるようです。
もっと言ってしまえば挨拶は強要するからこそ苦手というより嫌いになってしまうということもあると思います。
ぶっちゃけ私も「おはようございます」等の挨拶言葉が子供の頃から大嫌いだったので出来ることなら使いたくない気持ちもあったりします。
物心ついた頃からその言葉自体が何だか重たく感じるというか・・・別に「おはよございます」等の言葉にこだわらず他の表現や反応で返すのもアリなのでは?と思うのです。
昔いた職場で朝の挨拶で「モ~ニン!」とフランクな感じで言っている方がいらっしゃいましたが、こんな感じでも良いと思うのです。
しかし私にはそこまでの勇気はなく、やっぱり挨拶無視されると寂しい気持ちもあるからこそ普通に返すようにはしていますが・・・
余談ですが、挨拶できない人は親の躾が悪いという話を聞きますが、個人の考え等の方が強いと思うので親は関係ないと私は思います。